皆さんはアンビュバッグの組み立てを行ったことがありますか?
アンビュバッグの正式名称はバッグバルブマスクです。多くの会社から販売されていますが、1953年にドイツのAmbu社から発売され広く普及したことから、世界的にアンビュバックと呼ばれることが多いです。日本では蘇生バッグと呼ばれることもあります。今回は蘇生バッグという言葉で説明をしていきますね。
使用目的としては、①患者さんの呼吸が停止した時や、不十分な場合。②停電や人工呼吸器の故障などで呼吸器が動かなくなった場合。③人工呼吸器使用患者さんを検査などで移動する場合、などの呼吸補助に使われます。
患者さんに空気を送ったあと、自動で元の形に戻るので、蘇生バッグだけで呼吸補助ができるので、救急の現場から病院まで広く使われています。
マスクを直接患者さんへ装着するので、再利用可能な製品の場合、感染を媒介させないためにも使用後は消毒または滅菌をしなければいけません。
滅菌をおこなう場合、器具の分解が必要になります。
まず、本体からマスクと①逆止弁ユニットに分けます。
さらに①を分解します。
今回紹介した蘇生バッグは①が3つのパーツで作られていましたが、5つのパーツで作られているものもあります。
さらにエアー吸入アセンブリを分解します。
2つに分解できました。この部分も、他製品だと5つになるものもあります。
全部分解すると7個にもなります。他製品では15個に分解されるものもあります。
滅菌後、先輩から「組み立てておいてね😏」と、この分解された部品たちを渡されたら組み立てられますか??
施設によっては組み立て手順書を作成しているところもありますが、作成している施設はまだまだ少ないのではないかと思います。
初めて組み立てる場合や、かなり久しぶりに組み立てる場合、
・なんとなく部品同士が付きそうなものを組み立てる。
・部品が一つ余ったけど、なんとなく組み上がったから良しとする。
・色々やったけど、付かなかったから諦めて放置する。
ということが実際起きていますね(^_^;)
正確に組み立てられていないで保管された蘇生バッグを救急カートやベッドサイドに置いておくと、患者さんが急変したので使いたい。となった場合にも使えないことが起きてしまいますね。
医薬品医療機器総合機構 PMDA 医療安全情報からも注意喚起が出ています。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000022403.pdf
このようなことがないためにも、組み立て手順書の作成をお勧めします。手順書がない場合は、組み慣れた人が行うようにしてください。また、組み立て後は必ず動作点検も行って下さい。
また、年に数回しか使わないという場合には、使い捨ての蘇生バッグをお勧めします。酸素チューブとリザーバーバッグも付いており、組み立てる必要がないので、組み立てに不慣れな部署には安全に使用できるので良いと思います。
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インターネット価格でも4000円台からと 、再利用可能な蘇生バッグ3万円台に比べるととても割安です。
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また、見逃されがちですが、再滅菌するのにもコストが1000円前後かかっています。10回行うと1万円以上コストがかかることがあります。
再利用可能な蘇生バッグ1個と使い捨て蘇生バッグでは12回前後で同じ金額になるかと思います(納品価格によって変わりますのでメーカーさんに確認して下さい)
手軽に使える製品ではありますが、組み立てを間違ってしまうと重大な事故を発生させてしまうことがあります。十分注意して組み立てを行って下さい😉
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