看護師さんが知らないと損するコツを臨床工学技士が伝授します

毎日多くの看護師さんや先生から医療機器の使用方法や操作のコツについて相談を受けます。頂いた相談に対する答えをブログを通してみなさんに伝えることにより、少しでも多くの人の悩みや疑問を解消できるお手伝ができればと思いブログの開設を行いました。

患者移動時・検査・受診中の心電図・SPO2モニタリング

転科に伴う患者移動やCTなどの検査、入院中に他科への外来受診など、病棟以外でも心電図のモニタリングが必要な場合がありますね。特に、呼吸器・酸素療法を行なっている患者や心疾患患者の移動には細心の注意が必要になります。

移動中に顔面蒼白になり、病棟へ帰ってSPO2を測定したら70台まで下がっていた。CT検査終わって患者の元へ行ったら呼吸停止していた。といったアクシデントがいつ起こるかわかりませんね。

 

このような危険因子を持った患者へのアクシデントを未然に防ぐためには移動・検査中にも心電図またはSPO2モニタリングが必要になります。でも、大きいベッドサイドモニタを持って患者移動するとなるとかなり大変になりますね。その場合の対処法として携帯型受信機があります。

          

f:id:yasashi-kiki:20170908011905j:plain

     日本光電 ZTー210P

 

   f:id:yasashi-kiki:20170908011910j:plain

     フクダ電子 PW−8000

 

患者さんには病棟でよく使われている送信機を装着します。

 

    f:id:yasashi-kiki:20170908012512j:plain       f:id:yasashi-kiki:20170908013254j:plain

    日本光電送信機           フクダ電子送信機

 

携帯型受信機を送信機に乗せると、大きい画面で患者情報を数字と波形でモニタすることができるようになります。(近くに他の送信機があっても心電図が混じることはありません)アラーム機能がないので注意が必要ですが、心電図またはSPO2の波形同期音の設定ができるので、異常があった場合には聴覚でも気付きやすい作りとなっています。

数メートル離れた場所でも受信が可能です。CT検査中に患者から離れた場所でもモニタリングでき、急変の心配がある患者に使用すると安全向上に役立つと思います。

 


人気ブログランキング