気管支吸引カテーテルには多くの種類があります。
どれを使えば良いか悩んでしまうことがありますね。
特に、新生児・小児では多くの種類があるため、どれがを選べば良いかわからなくなりますね。
今回はどのようにカテーテルのサイズを選べば良いのかお話をしていきますね。
まず初めに、チューブ径を知る方法の話です。
挿管・気切カニューレも気管支吸引カテーテルもチューブを保持するために内径と外径の太さ違います。
挿管・気切カニューレの内径はI.Dと表示され、空気の通り道になります。単位はmm(ミリメートル)です。
I.D6となっていた場合、気切カニューレ内の太さが6mmということになります。
外径はO.Dと表示されます。こちらの単位もmm(ミリメートル)です。
吸引カテーテルはFrで表示されます。
Frで記入されてもどのくらいの太さかわかりづらいですね。
Frとは吸引カテーテルのサイズを表す単位で、外径の太さを表示しています。
長さを求める場合、Frを3で割るとmm(ミリメートル)表示になります。
12Frの場合、12÷3=4mmとなります。
次に、吸引チューブの選び方の話です。
吸引チューブの太さは挿管・気切チューブの内径(I.D)の1/2以下になるようにしてください。
挿管・気切チューブがI.D(内径)8の場合、12Fr(4mm)以下を使用してください。また、小児の場合、I.D(内径)4の場合、6Fr(2mm)以下となります。
1/2以上の吸引チューブを使うと痰がひきやすくなるかもしれませんが、肺の中の空気も一緒にひいてしまい、肺胞が虚脱して(肺胞がつぶれてしまう)、空気を吸っても肺が膨らみにくくなってしまうことがあります。人工呼吸器を使用している場合、改善しないばかりか、どんどん悪化していく危険があります。
吸引チューブの先端は、挿管・気切カニューレより1〜2cm出る程度の長さまで挿入し、吸引を行います。奥まで入れ過ぎてしまうと、気管分岐部にあたり傷つけてしまう危険性がありますので気をつけて下さいね。
閉鎖式吸引チューブを使用するときに、不慣れでどこまで吸引チューブを挿入して良いかわからないスタッフでも気管分岐部を傷つけにくくするために、挿管用と気切用吸引チューブの2種類が販売されています。
長さを測ると、27cmほど違いました。
気管内は目に見えず損傷に気づきにくいので、安全に使用するためにも、挿管患者さんには挿管用、気切患者さんには気切用を使い分けて使用することを推奨します。
吸引圧に関しては下の記事を参考にしてください。
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