看護師さんが知らないと損するコツを臨床工学技士が伝授します

毎日多くの看護師さんや先生から医療機器の使用方法や操作のコツについて相談を受けます。頂いた相談に対する答えをブログを通してみなさんに伝えることにより、少しでも多くの人の悩みや疑問を解消できるお手伝ができればと思いブログの開設を行いました。

病院で使用するコンセントのお話

病院では色々な色のコンセントが設置されています。

 

病棟では赤色と白色のコンセントを目にすることがあると思いますが、「どれを使ったらいいの?」と思っている方多いのではないでしょうか?

 

今回はコンセントについてお話をしていきますね。(内容を一部修正いたしました🙇2017.11.30)

 

まず、下の写真のようなものをコンセントと言います。ちなみに、コンセントは日本語になります。アメリカでは アウトレットイギリスではソケットと呼ばれています。

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下の写真のようなものをプラグと言います。

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病院で使われているコンセントには白・赤・緑・茶色の4種類と規格が決められています。

 

病院では生命に関わる機器が多く使われています。停電が起きて機器が止まらない様に大規模な病院や商業ビル内にある診療所に非常電源の設置が義務付けられています。

 

カラフルな色にした方がオシャレな部屋になる✨と思って勝手に色を決めることはできません(^_^;)

 

     

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白色は一般家庭と同じ電源(商用電源)になります。病院の周りの地域が停電になると、一緒に停電し、電気が使えなくなってしまいます。

 

赤色は商用電源が停電した時でも使用できる非常電源となっています。ただし、電源供給が開始されるまで少しの間停電します。バッテリがない機器は電源がきれてしまうので注意してください。停電復旧までのは時間は通常は40秒以内となっています。その他にも重要度によって10秒以内、0.5秒以内と合計3種類あります。

 

また、漏電が起きた場合、感電や火災の原因になります。このようなことが起きない様、通常のコンセントは電気を止めて事故を防ぎます。しかし、病院では手術中などに停電になると困る場合があります。オペ室などでは漏電しても電気が止まらないコンセントを特別に許可されています。漏電したまま使用すると事故につながるので、漏電発生時にはアラームでお知らせしてくれます。

 

 

緑色は無停電電源になります。バッテリー付きコンセントのようなものと考えてもらえるとわかりやすいかと思います。商用電源が停電した場合でも、一瞬でも停電することなく電気が流れ続けます。一瞬でも電源遮断があると困る手術室等に多く導入されています。

 

茶色は上記以外で電源を区別されるコンセントになります。

当院では、救命ICUに設置され、漏電があった場合には1ベッドの茶コンセントのみ電気が止まるように設定されています。生命維持に重要な機器は停電があると困るため、電気毛布と体温管理装置のみ(機器故障時、患者さんに漏れ電流が流れると危険なため)使用可能としています。

 

 

病院によっては紹介した4種類以外のコンセントが設置されていることがあります。一年に一回、電気設備の点検が行われますが、商用電源が数時間停電になってします。この際、自家発電に切り替わりますが、赤コンセントも40秒以内の停電が起こります。これを防ぐため、点検時の前後数日間のみ電気が流れる仮設のコンセント(規格外なので色は自由に選べます)へプラグを付け替えます。通常は電気が流れていないので、当院では他のコンセントと区別するため黒色のコンセントを使用しています。

 

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延長コンセントのお話をしていきます。延長コンセントには多くの種類がありますが、みなさんの病院ではどのような延長コンセントを使っていますか?

 

通常の3P用延長コンセント 

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抜け止め形延長コンセント

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 スイッチ付き延長コンセント

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2P延長コンセント

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日本の工業製品に関する規格では 、通常のコンセンは5000回、抜け止めは200回の抜き差し試験に耐えることと決められています。抜け止めは基本的には抜き差しを頻回に行うことを前提に作られていないんですね。

 

以前は、使用中にプラグが抜けないことを期待されて多くの施設で抜け止めのコンセントが使われていました。壁用にも設置されています。

 

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しかし、抜け止めのコンセントはコンセントに接続しているのに機器が使えないなどのトラブルが多くの施設から報告されています。この場合、コンセントをよく見るとプラグが抜けかかっていることがあります。長期間抜き差しを繰り返すことによって劣化してしまい、逆に抜けやすくなることがあるのですね!

 

また、スイッチ付きのコンセントは「気付いたら電源が切れていた。」なんてことが考えられるので、医療機器への使用はオススメできません。

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自分がオススメする延長コードは通常の3P用延長コードになります。

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また、赤いコンセントには赤い延長コンセントを使用するとわかりやすいです。

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赤いコンセントに差し込む機器には赤いプラグもあります。

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プラグの使用で気をつけて欲しいことがあります。それはプラグの先端に変換コネクタを接続して使用することです。この場合、機器から漏電した場合に感電する危険性があります。

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病院では多くの医療機器が使われており、電気のトラブルがあると患者さんや医療スタッフに危害が加わることがありますので取り扱いには注意して下さいね。また、停電時には電気が使えないことがありますので、コンセントの選択には十分注意して使用してくださいね😊

 

 


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