看護師さんが知らないと損するコツを臨床工学技士が伝授します

毎日多くの看護師さんや先生から医療機器の使用方法や操作のコツについて相談を受けます。頂いた相談に対する答えをブログを通してみなさんに伝えることにより、少しでも多くの人の悩みや疑問を解消できるお手伝ができればと思いブログの開設を行いました。

AIRVO2使用マニュアル

AIRVO2使用マニュアルを記載していきます。

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このブログは個人が作成しているものになります。

使用経験を元に記入していますので、ご参考までにご覧ください。

 

AIRVO2は小型で加温加湿器とフロージェネレーター(空気発生器)が一体化された機器になります。静音性に優れており、空気配管がない場所でもネーザルハイフローが可能となっています。

NICU・GCUの新生児から、成人まで使用が可能で、院内でとても活躍しております。

しかし、使用するにあたり注意しなければいけない点もあります。後半に記載していますのでご確認ください。

加温加湿器搭載型フロージェネレーター

・ボタンの説明

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・機器動作説明

AIRVO2でできることは

①温度設定

②流量設定

③酸素濃度の表示となっています。

 

酸素濃度はAIRVO2で設定することができません。酸素濃度の表示を見ながら酸素流量を調節します。

 

機器背面に空気取り込み口があり、設定流量を吸い込み、送り出します。

設定流量に対して酸素を付加することにより濃度を上げることができます。

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・使用物品

成人用

鼻プロングS・M・L・(挿管・気切用)プロング

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回路900PT501

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中を開けると3つの物品が入っています。

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小児・新生児用

鼻プロング

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 回路900PT531(見た目はほとんど成人回路と同じです)

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・組み立て方法

加湿チャンバーを半分までセットする

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アダプタを加湿チャンバーに取り付ける

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カチッと鳴るまで押す

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呼吸器回路の紫部分を赤矢印側に寄せておく

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機器と回路を接続する

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紫部分を下にカチッと音が鳴るまで押し、固定させる。

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呼吸器回路とプロングを接続する

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 これで回路の組み立ては完了です

 

・設定方法

通常画面から

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▷のモードボタンを押すと設定温度

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もう一度押すと設定流量

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もう一度押すと、酸素濃度表示

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が見られます。

各設定はロック🔒がかかっており、変更ができません。

各設定画面で特殊操作(裏モードになるためメーカーさんに確認してください)をすると🔒が外れ、下の写真のように上下ボタンで変更が可能となります。

 

温度

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流量(10〜60L/min)

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酸素濃度は通常画面でも設定変更が可能です。

 

 

小児の場合の流量は2〜25L/minとなっています。(紫のOPT316の設定は20L/minまでとなっていますの注意してください)

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使用中に電源を切り、再度電源を入れると前回設定で立ち上がります。

 

以上で設定が完了しました。

患者さんへ装着し、治療を行うことができます。

 

 

  

・使用上の4つの注意点

①バッテリが搭載されていないので、停電時は動作が停止します自動復旧しないので、電源を入れ直す必要があります。

 

②AIRVO2の電源を入れないと送気しません。酸素を流していても、患者さんへは酸素が送られませんので注意して下さい。 

 

③酸素濃度表示で21%の次の表示が25%になります。22〜24%の表示ができないため、酸素を流していても25%未満は21%と表示されます。

 

フィルターの目詰まりによる設定変更(自動では変更されません)。

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吸気取り込み口に空気の汚れを除去するフィルターがあります。 

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交換目安が3ヶ月または1000時間となっています。

長期間使用すると、汚れで目詰まりを起こしてしまいます。

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設定を50L/minで行なっていた場合、

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フィルターが目詰まりを起こすと、設定流量に達しないことがあります。

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2分間設定流量に達しないと以下の表示が現れます。

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▷以外のボタンを押しても画面が消えることはありません。(出力流量が設定通りに戻ると画面は通常画面になります)

▷ボタンを押すと新たな目標設定に変更してしまいます。

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酸素を使用している場合は、酸素濃度も変更になるため注意喚起が表示されます。

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 通常画面を見ると、変更になっています。

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対策として、フィルターに使用開始日を記入し、定期的にチェックすることでトラブルを防ぐことができます。

 

・使用後の清掃

加湿器から出た水が、赤線で囲まれた中に溜まっていますので綺麗に拭き取って下さい。

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 専用のチューブを接続して下さい。

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 電源を入れると55分間の消毒が始まります。

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完了後、次の患者さんへの使用が可能になります。

 

使用マニュアルは以上になります。

 

AIRVO2は簡便で使い勝手の良い機器なので、今後は現状よりも多くの病院で普及していくことが考えられます。また、在宅でも使用できるようになると、在宅に帰れる患者さんが増えていいなーと思っています😄

しかし、「空気が送られていなかった」などのトラブルが発生してしまうことがありますので、正しい使用方法を理解することが大切だと思います。

今回作成したマニュアルが多くの人のお役に立てれば嬉しいです😊


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